訪問看護師の仕事の魅力、求人選びの注意点



訪問看護師は、患者さんが自宅でも安心して在宅療養が送れるように、医師や薬剤師などと連携をとりながら訪問看護サービスを提供します。

訪問看護を依頼される患者さんは、療養生活に不安を感じる患者本人とその家族、怪我や病気で寝たきりを余儀なくされた方、在宅で医学的管理やリハビリ・機能訓練が必要な方など様々で、お一人お一人、そして各ご家庭にあった看護サービスを行うことが重要となります。

では、医療処置からターミナルケアまで多岐にわたる訪問看護師の仕事を見ていきましょう。


訪問看護師の仕事内容について

訪問看護の基本的な流れは、簡単には

「医師が訪問看護が必要な患者について指示書を作成する→訪問看護ステーションに依頼がくる→訪問看護師が患者の自宅を訪問し、指示書にしたがった看護サービスを提供する」

といったものとなります。


1軒あたりにかかる業務時間は30分~1時間程度となっており、午前中に2~3軒、午後から終業までにかけて3~4軒回る、といった業務形態がとられているのが一般的です。

実際に行われる看護サービス、ケアの内容は患者さんによって様々ですが、具体的には以下のようなものが基本となっています。

1.体温・血圧・脈拍などを測定するバイタルチェック
2.医師の指示書に従った医療処置(点滴、血糖測定、インシュリン注射等)
3.褥瘡管理
4.医療機器の操作とチェック(人工呼吸器、在宅酸素、膀胱カテーテル等)
5.リハビリ・機能訓練(嚥下訓練、拘縮予防など)
6.介護サポート(食事、入浴介助、排便コントロールなど)
7.健康管理(服薬指導や栄養管理、運動機能低下を予防するアドバイス等)
8.認知症ケア(事故防止、認知症介護の相談などを含む)
9.終末期介護



この様に、訪問介護で行われる業務は、診療科目が限定されていないため多岐にわたります。時には、患者さんだけでなく、そのご家族のケアを担当することもあり、看護師としての技術面のスキルの高さだけでなく、心理面でのサポート力も求められます。

訪問看護師の仕事は、病院のスタッフによるチーム体制の業務と異なり、基本的に一人で依頼者の居宅へ訪問し業務を行うことになります。

そのため、仕事を行う上で、人間関係のトラブルや煩わしさによるストレスが少ない反面、なにか不測の事態が起きた場合などにも、自分自身で冷静に判断・対応をしなければならないといった厳しさがあります。


訪問看護師のお給料について



訪問看護師は、基本的に日勤のみの週休2日制といった業務形態がとられているケースがほとんどです。また、常勤だけでなく非常勤(パート・アルバイト)の募集も多く、自分のライフスタイルや家庭環境に合わせた働き方が選択しやすいというメリットもあります。

そのため、夜勤・残業などによる手当が大きい病棟看護師と比較して給与が低い、といったイメージを持たれる方もいらっしゃいますが、実は意外にそうではありません。

訪問看護師の給与は所属する訪問ステーションや施設によって上下しますが、平均年収は400万円~500万円、月収の相場は30万円~35万円が相場とされています。賞与などの有無によって収入に差が出てきますが、夜勤や残業がないことと考えると給与は高水準だと言えるでしょう。

また、訪問看護師の給与体系は基本的に、以下のように年俸制・歩合制に分かれます。

年俸制
看護師としての経験や前年度の実績に基づいて評価・査定を行い、次年度の給与を決定する。

歩合制
訪問回数、仕事量によって給与が決定する。固定給が設定されているケースが大半。


どちらを選択するかによって働き方や給与の額が変わってくるので、訪問看護師として就職・転職をする際には、募集案件をしっかりと確認しておきましょう。


訪問看護師に向いてる人



訪問看護師は、チームではなく単独で患者さんと向き合う仕事であるため、自分で業務プランを立てて行動ができ、訪問先の患者さんやその家族と一対一で接することができるため、病院よりもより深い人間関係を築くことができる、やりがいの大きな仕事です。

それだけに、やはり適正・向き不向きというものは確かにあると言えます。ここで、訪問看護師にむいている人のタイプをご紹介してみたいと思います。


1.臨床経験をフルに活かして働きたい

訪問看護師の仕事は病院のように診療科目が限定されないため、複数の科で働いた経験のある方、豊富な臨床経験のある方に適正があります。

また、訪問を続けることで幅広い分野に関するスキルアップが望めるため、病院勤務を前提に、色々な科の経験を積みたいという志がある方にもむいています。

一方で、最新の医療技術や治療法に常に触れていたい、医療の最前線に身を置きたいというタイプの方は、訪問看護分野では自分の希望や欲求が満たせないことが多いため、資質的にはむいていないとされています。

2.チームプレイよりもスタンドプレーが好きな人

訪問介護は基本的に1人で訪問を行うため、個人行動となることが大半です。そのため、医療チーム単位での業務が苦手な方、人間関係で悩みたくない方、自分の考え・ペースで仕事を進めたい方にむいています。


3.患者さんやその家族を支援したいという気持ちが強い

訪問看護で求められるのは、依頼者が安心して普段通りの生活を送れるよう、そして生きる力を失わないよう支援する力です。

そのため、基本的に人間が好きで、患者さんのQOLや生きる力を向上させることに意義を見いだす方、誰かの役に立ちたいという気持ちが強い方に適正があります。


訪問看護師として働くには?



訪問看護師として就職・転職する際、チェックしておきたいポイントをご紹介しましょう。


事業所の運営者を確認する

訪問看護師は基本的に訪問看護ステーションや介護施設などに在籍することとなりますが、病院と比較すると事業所の開設条件がゆるやかであるため、経営の基盤がしっかりしていないところも見受けられます。

看護・介護事業の実績がほとんどない個人やNPOなどが運営しているところも少なくなく、こういった事業所の中には、給与体系や労働環境が劣っている、教育制度が用意されていないといった問題がある場合もあるので注意が必要です。


提携の医療機関の有無

いつでも患者さんの急変に対応してくれる医療機関があれば、冷静に、そして自信をもって業務に励むことができますし、患者さんやその家族に大きな安心感を与える事ができます。

特に訪問看護師は、一人で判断を下して業務を行うという責任の重い仕事ですので、提携医療機関の存在は想像以上に大きなものだと言えるでしょう。


訪問時の移動手段と交通費

訪問看護師にとって、移動手段と交通費はとても大切なチェックポイントです。事業所によって、自転車や自動車など移動手段が異なりますので、しっかりと確認しておきましょう。

事業所によっては社用車がなく、自分の車で訪問をする必要があるところもありますが、移動で消費されるガソリン代が支給されるところ、給料に含まれているため支給はなしというところなどがあります。


チェックポイントのまとめ

  • 事業所の運営基盤がしっかりしているかどうか
  • 緊急時に対応してくれる提携医療機関があるかどうか
  • 交通手段と交通費の支給の有無

これらに加えて、以下のポイントも押さえておくと安心です。

  • 給与体系が固定給か歩合制か
  • 夜間、休日対応(オンコールの有無など)
  • 一日の平均訪問数
  • グループ内での移動・転職が可能かどうか

これらのポイントを押さえた上で就職・転職活動を行うと、事業所選びがきっと楽になるはずです。

しかし、これらのポイントに関して、「外部の人間にはなかなか公開してもらえない」「情報がうまく集められない」といった悩みや不安を抱くこともあるかもしれません。


そういった場合は、看護師専門の転職サイトを活用してみましょう。専門の転職サイトであれば、給与体系や経営者情報などが記載されているケースが多く、一般の転職サイトと比較して、情報の質も量も良い場合がほとんどです。

加えて、看護師専用の転職サイトでは無料でキャリアコンサルタントが利用できるため、コンサルタントを通して疑問点や不明点を確認することも可能です。




看護師転職サイト、おすすめ人気ランキング!  詳しくはコチラ


このページの先頭へ