保育園看護師の待遇確認、そのポイントは?



保育園と看護師というとあまりつながりがなさそうというイメージを持たれる方もいらっしゃるのではないでしょうか。大人の世代が保育園にいたころに、そこに看護師の人がいたかどうかというとなかなか思い出せませんよね。

しかし、現状では保育園で働く看護師のニーズは非常に拡大しているというのが正直なところです。これからの活躍が大いに期待できる分野になっています。それでは、現状を見ていきましょう。


保育園看護師の仕事内容

保育園において保育そのものは、資格を持った保育士の方が行うことになります。看護師の人はそれ以外の園児の健康管理などを担うことなっています。


そもそもわかりづらいことですが

幼稚園:文部科学省管轄
保育園:厚生労働省管轄


です。幼稚園の場合は、保健や健康管理については教員(養護教諭)がいますが、保育園は教員ではないので、健康について対処できる人がいません。


そこで、厚生労働省では、保育園にも保健業務を行うことができる人の配置を勧めようという意図があり、10人以上の子どもがいる保育園には看護師(や医師など)を配置することを求めています。

ただ、現実には保育園の運営上間に合っていないことも多く、特に私立保育園の場合は費用も問題もあります(看護師がいなかったからといって廃園にはできません)。

園児の健康管理



保育園の場合、幼稚園のようにある程度(4歳くらい)成長して、自分のことを表現できるようになる前のお子さん、言い換えれば赤ちゃんも入園します。

熱が出たり、お腹が痛かったり体の不調があっても上手に表現できない場合もあります。そうした赤ちゃんも含めて、園児全体の健康管理をするのが看護師の仕事です。検温したり、肌に腫れがないかどうかの視診をしたり、そうした医療の専門家としての役割がまず看護師には求められます。

応急処置

外で遊んでいた園児がけがをしてしまった場合の応急処置、急な発熱や病気の症状を示した園児への対応なども看護師の仕事です。ご家族に迎えに来てもらうだけでよいのか、救急車で病院に運んだほうがいいのか、経験と知識に基づいて的確な判断が必要になります。

保護者へのカウンセリング

心理カウンセラーではないので、心理学的なアプローチができませんが、親としてどうすべきか、とか保健全般の指導(子育てに関するもの)を行うのも看護師の仕事です。

うちの子どもはほかの子よりも成長が遅いのではないか?」
「食べ物に偏りがある。将来が不安だ」
「病気がちですぐに保育園を休んでしまう」

このような悩みに対して、看護師の立場からアドバイスを行うことが期待されています。
また、保健便りなどを製作して、身近な健康上のトピックスに気づいてもらうのも大きな仕事の1つです。

園児のお世話、遊び相手

看護師としての仕事が特にないときは、保育士と一緒に園児と遊ぶのも重要な役割です。ただ、あくまで保育を行うのは保育士ですので、その指示に従って行うようにしてください。

ただ、園児にとっては「保育士」と「看護師」の区別などつかないと思いますので、どちらも「○○先生」と呼ばれて親しまれることでしょう。

保育園看護師のメリット・デメリット

保育園では実際の「医療」や「看護」という要素は薄く、園児たちがすくすくと育つようなお手伝いをすることがメインになりますので、看護技術や医療知識というものは身に付かないかもしれません。

しかし、重篤の患者さんに接したり、目の前で命が消えていく、そのような場面に接することはほとんどないでしょう。保育園の雰囲気が自分に合えば、精神衛生上非常にやさしい環境になります。


保育園で働く看護師のお給料について



保育園で働く看護師の収入については、一般的な看護師の収入よりもかなり少ないものになっています。

看護師の年収の平均が470万円前後といわれていますが、調査にもよりますが、保育園の看護師の年収は正職員(正規雇用)であっても200万円台~高くて400万円に届くかどうかという感じです。


おおよそ同年代の看護師よりも100万円前後低いと考えてください。

これには理由があり、

・休日が安定している
・残業がない(園児は早く帰る)
・夜勤がない


ことから、各種手当がつかないことが大きいといわれています。また、手術室やICU勤務のように危険手当もありません。労働条件が恵まれている代わりに収入が少ないと解釈してください。

また、勤務先に保育園の種類によっても違います。公立の保育園だと給与は公務員に準拠のところが多いのですが、私立の場合はその運営団体によります。一般的には公立の保育園よりも低い傾向にありますが、富裕層が多い(セレブ御用達ってやつですね)保育園ならば公立以上の収入が得られます。


少なくとも公立の保育園であれば、幼稚園や学校の先生に近い安定した待遇が受けられると考えていいかと思います。

そして、認可か無認可かも重要な要素です。最近は無認可保育園が増えていますが、こういうところは、「夜遅くまで預かります」のようにアピールしているところもありますが、その場合は残業や夜勤が発生します。


しかし、認可がないわけで基準は未整備のところが多く、働いても手当が払われないという可能性もあります(要は「ブラック企業」の可能性ということです。)

年収と自分のライフスタイルを天秤にかけて、保育園が合うかどうか判断していただくことになります。



保育園看護師に向いている人



保育園で働くためには、ほかの病院などでの臨床経験はあったほうがいい程度のもので、それほど重視されません。小児科勤務の経験があれば、何か園児の様子がおかしいときなどに対応できるかもしれません。


ただ、保育園勤務の看護師に何よりも求められるのは

「子どもが大好き」

だということです。


園児にとっては保育士も看護師も同じ先生です。看護師だけ子どもに興味がなさそうな態度をしていると園の運営自体がうまくいきません。保育園は子どもの成長過程に重要に関わるところであると認識して、積極的に子どもと触れ合ってください。

合わせて、保育の知識やピアノの技術などがあればなおいいですが、これは保育士から教わっていけばいいことです。子育てしたことがある看護師さんも、自身の経験を活かせる場ですので、保育園勤務が向いていると言えます。


あと、重要なことはとっさの判断力があることです。子どもは思わぬことでけがをしてしまったりしますし、急な発熱等が起きる場合もあります。その場合適切に対応しないと、後遺症が残ってしまったり、命に関わることもあるかもしれません。

病院勤務に比べると、そうしたハードな経験は少ないとは思いますが、乳幼児を含む子どもがお客さんだと思って、気は抜かないような姿勢が求められます。こまやかに子どもたちの様子を把握していくことが必要になります。


保育園で働くためには



まず大前提として、保育園に看護師を配置する方向になってきているとはいえ絶対数では、

病院、クリニック>>>>保育園

になります。



大きな保育園だと本当は数名の設置が必要なこともあるのですが、多くの場合は1名だけというところもあり、その人が辞めるなど欠員が出ないと補充はありません。


また、保育園は教育期間ですので人事異動が4月です。途中で産休の人の補充などはあるかもしれませんが、基本的に求人には季節性があるということを意識しておきましょう。

・絶対数が少ない
・純増があまり見込めない
・募集の季節が限られる



ということを考えると、むやみやたらに転職活動をしてもあまり意味がないことがわかりますね。

採用時に直接募集をかけるところもありますが、探すのも大変ですし、小さな保育園の場合は縁故で決まってしまうこともあります。公立の場合は公務員的な採用を行う(公務員試験のようなもの)こともありますので対策もしなければいけません。


いろいろ考えると、保育園での看護師採用の求人はなかなか見つけづらいということになります。その場合、転職サイトを活用しましょう。

看護師専用の転職サイトというものがあり、そこで保育園の求人もまとまっています。表に出ない(出さない)非公開求人も多く、そこに保育園の求人がある場合も多いです。


そもそも、こうした求人サイトに募集をするところは、お金をかける(転職サイトは募集側は有料)=経営が安定している=待遇が良い可能性が高いです(すべてとはいいませんが・・・)。

無認可の「ブラック保育園」的なところはまずここからはじかれるため、少なくとも転職サイトに求人を出している保育園はまともなところが多く、リスクを減らすためにも是非とも使いたいということになるでしょう。


1度登録していただいて、求人がどんなものなのか確かめていただいてもいいと思います。無料ですので損はしません。


まとめ

  • 保育園に看護師を配置しようとする動きは大きくなっているが、人員の絶対数はまだまだ少ない
  • 保育園での業務は園児の健康管理やけがの処置などそれほどハードなものではないが、きめこまやかな対応が必要
  • 待遇は保育園による。公立ならばかなり安定している
  • 一般的な看護師の年収と比べるとかなり低い
  • 待遇で考えた場合、無認可保育園は避けたほうがよい
  • 採用数や採用の機会が限られているので、少ないチャンスをものにするためには転職サイトを活用したい





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