デイサービスの看護師業務、その内容と特徴



デイサービスは別名通所介護といい、介護を必要とする高齢者の方が、可能な限り自宅で自立した日常生活を送れるようサポートする介護サービスです。

デイサービスというと、介護士が担当するサービスというイメージが強いかもしれませんが、最近は看護師が医療面でのサポートを行うケースが増えて来ており、今後デイサービス分野での看護師の需要も高まると予想されています。

では、ここでデイサービスに携わる看護師の仕事内容や特徴について見ていきましょう。


デイサービスとは?デイサービスで働く看護師の仕事内容

デイサービスとはその名の示す通り、介護を必要とする高齢者が「日中に」必要とする介護サポートが受けられるサービスです。

老人ホームやグループホームなどのフルサポートの介護と異なり、自宅で日常生活をおくりながら、必要に応じて施設に通い、希望する介助が受けられるというのが特徴です。

デイサービスで行われている業務・サポートには以下のようなものがあります。

1.送迎

自宅と施設までの間を、専用の車を使って送迎します。車椅子に対応した車両などが用意されている場合が多く、自力での移動や歩行が困難な方でもサービスを利用できるよう配慮されています

2.健康管理

血圧や体温の測定、バイタルチェック、体調の確認などを行います。あわせて、服薬指導や健康相談などを実施する施設もあります。また、看護師は急変時対応や必要に応じた医療処置も担当します。

3.入浴介助

一般浴槽での入浴介助だけでなく、車椅子の方や身体機能が低下している方でも安心して入浴できる、特殊浴槽を使用した入浴などに対応しています

4.食事介助

自力で食事を摂ることが難しい方に対して、食事介助を行います。また、咀嚼能力が低下している方に対して、介護食やミキサー食を提供する施設もあります

5.機能訓練

身体機能の維持や向上を目的とした機能訓練を実施します。施設によっては、理学療法士や言語聴覚士などの専門資格をもつスタッフが対応することがあります

6.趣味や娯楽

高齢者の方のストレスの解消や認知症予防を目的として、様々な趣味・娯楽活動をを行います。トランプや麻雀、カラオケなどが一般的ですが、家庭菜園で野菜栽培をして認知症ケアを行っているところなどもあります


これらのサービスの中で看護師が主に担当するのは「2.健康管理」「5.機能訓練」となります。

しかしながら、近年介護業界は慢性的な人不足の状態が続いており、看護師として施設に採用されたものの、人手が足りないため看護業務以外の部分まで担当させられるというケースが多く見られます。


日常業務で入浴介助や食事介助を行っている看護師は、決して少なくないというのが実情です。

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デイサービス看護師の給料について



デイサービスで働く看護師は、夜勤がない日勤となります。そのため、病院看護師の給与中で大きな割合を占める夜勤・残業手当が存在しません。

そういったこともあり、デイザービスで働く看護師の年収平均は、常勤で300万円~400万円とされています。


対して、パート・アルバイトといった非常勤勤務の場合の平均時給は1500円~2000円程度となっており、看護師資格保持者ということを考えると、それほど高給ではないことが分かります。

看護師全体の平均年収が470万円といわれていますので、常勤・非常勤を問わず、給与水準の低さが気になる方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、日勤のみで身体的にな負担が少ないことや、勤務時間が日中に固定されているため家庭と仕事を両立しやすい点などを考えると、収入と業務内容のバランスはとれていると考えられるのではないでしょうか。


また、デイサービスを行っている施設の多くは民間企業や個人事業所であるため、施設の立地や地域、事業所の経営状態などによって、給与やボーナスに差が出る傾向にあります。

病院勤務と同様に、給与体系や複利厚生、休日の取りやすさなどは勤務先によって大きく差があるので、転職を希望する際には事前の調査が重要だと言えるでしょう。

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デイサービスでの仕事が向いている人



デイサービスの仕事をする上で心に留めておきたいのが「デイサービスの施設は医療機関ではない」ということです。医療機関で看護師が対応するのは、基本的に身体に不調な部分があったり、病気を抱えていたりといった「患者さん」です。

しかし、デイサービスを利用する方は日常生活にサポートが必要ではあるものの、基本的に元気な方ばかりです。その点を踏まえて、デイサービスに向いている方を考えてみましょう。

元気が良くコミュニケーション力が高い

デイサービスを利用する高齢者は基本的に健康な方がほとんどのため、対応の際、非常に体力・気力を使います。

健康管理や服薬指導のみであれば、それほど身体を使うことはありませんが、入浴介助や食事介助、排便コントロールなどを担当することも少なくないので、体力に自信があるにこしたことはありません。

また、介護士やケアマネージャー、機能訓練やリハビリスタッフとチームを組んでサポートを行うため、コミュニケーション力も必要です。


しかし、看護師は施設につき1名しかいないケースが多いうえ、日常業務では一人で業務を行うことがほとんどとなるため、なかなか他の職員やスタッフと交流を深める機会が得られない傾向にあります。

そのため、少ない時間で相手の考えを汲み取り、自分の意見を伝えるとといった能力、業務を円滑に進めるための人間関係の構築などの面で、高いコミュニケーション能力が必要となります。

観察力に優れる

デイサービスで看護師が担当する主な仕事は、健康管理や薬の管理、口腔ケア、感染予防などが主体となります。そういったこともあり、デイサービス側が看護師に求める能力は、利用者の健康状態や心理状態の細かな変化を察知できる、観察力や洞察力です。


デイサービスを提供している施設では、医師が常駐しているところがまだまだ少なく、医療スタッフは看護師一人だけ、という場合がほとんどです。そのため、病気の兆候の発見といった看護師の「気付き」は大変重要なものとなります。

利用者の一挙手一投足に自然と目が向けられる、人を観察することが苦にならない(むしろ好き)といった方は、デイサービスに適正があると言えるでしょう。

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デイサービスで働くためには



デイサービスで働くことを希望する場合、大切にしたいのが勤務先となる施設選びです。

先にもご紹介しましたが、介護施設の大半は民間企業やl個人事業所であるため、総合病院などの医療機関や公的施設と比較すると、残念ながら経営面などで安定性に欠ける部分があります。


そして、その点がそのまま待遇や給与面、労働環境に反映されやすい業界でもあるので、運営母体や運営会社の実績や経営状態などもリサーチしておくことをおすすめします。

とはいえ、そんな深い部分まで自力で調べるのは難しい、面倒だという方もいらっしゃると思います。そんな時に活用したいのが、看護師専門の転職サイトです。


看護師専門の転職サイトは、一般の転職サイトと比較して医療や介護分野に関する詳しい情報が掲載されているので、とても参考になります。

さらに、登録者が無料で利用できるキャリアコンサルタントを用意したサイトがほとんどなので、必要な情報(施設の運営会社について、労働環境・給与面についてなど)をコンサルタントに調べてもらうことも可能です。


転職サイトは上手に利用すると、転職・就職の大きな味方となってくれる存在です。どのサイトも紹介から入職まで無料でサポートしてくれますので、最初は気楽な気持ちで相談してみるのも良いでしょう。



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