ケアミックスの看護師の求人を選ぶポイントとは



「ケアミックス」という形態をとる病院があります。近年新しく設けられているスタイルで、患者さんの負担を減らしながら効果的な治療ができるというものです。

ここでは、そのようなケアミックスも病院について解説をして、そこで働くためにはどのようなことが求められるのかを考えていきたいと思います。


ケアミックスとは

まず、「ケアミックス」という形態の病院について理解しておきましょう。ケアミックスとは「ミックス」という言葉が示しているとおり、異なるステージの治療を並行して行うことができる施設のある病院になります。


急性期と回復期、慢性期のケアミックス

一次義的なケアミックスはこれを指すことが多いです。病棟のある(外来専門ではない)病院には、大きく分けると、

急性期病院
重症な患者さんが治療を受けて命を取り留めるための設備がある病院。

回復期、慢性期病院
急性期を脱して、回復するための患者さんや、慢性疾患で入院する患者さんのための病院。


の2種類があります。


急性期病院では最前線の医療設備で、その患者さんを助けるために全力の治療が行われますが、命の危機を脱して回復の流れにのれば、その病院ではなく、回復専門の療養施設のある病院に転院することになります。

あくまで急性期病院は回復の道筋をつけるためだけのもので、それ以降は分業して療養に特化した病院に任せています。慢性疾患の人が入院するケースも、すぐに命の危機というわけではないので、回復期と同じように分かれています。回復期病院と慢性期病院を兼ねているケースもあります。


このように病院がわかれているのは、それぞれの専門性を活かしてより効果的な治療を可能にするため。命を救うための設備と、ゆっくりと回復するための設備は異なるのです。

ケアミックスはこの両方の機能を兼ね備えた病院です。急性期の治療から回復、リハビリに至るまで1つの病院で受け持つことができる機能を有しています。


患者さんにとっても転院する手間がないので、1つのところで退院まで面倒を観てもらえれば好都合ですし安心できます。

一方で病院側も、同じ患者さんを退院までしっかりと治療できるため、病院の質も高くなり評価も上がるということになります。


これが一義的なケアミックス病院。なお、回復期、慢性期については、老人介護施設も合わせて持っていることもあります。お年寄りは急に体調を崩すこともありえるからです。これが一義的なケアミックスです。


異なる診療科目を併設している病院



外科と内科、精神科など異なる診療科目を併設している病院をケアミックスと呼ぶ場合もあります。ただ、それだけではただの総合病院です。「ミックス」と呼ぶからには複数の診療科が協力して治療にあたることが求められます。

例えば、メンタルを病んだ人に対して、精神科的なアプローチ(抗うつ薬等)と東洋内科的なアプローチ(漢方薬等)を混ぜて行う場合などが挙げられるでしょう。当然勝手に治療はできませんので、双方の医師が連携していることが必要になります。

この形のケアミックスは一般的ではないので、ここではとりあえず触れません。


ケアミックスの規模は?

異なるステージの患者さんを受け持つわけですから、ケアミックス病院の規模は大きくなりがちです。医師や看護師等の職員数も通常の病院よりも多くなることがあります。「総合病院のデパート」というようなイメージでいるといいかもしれません。

一方で、小規模ながら1人の患者さんの回復までを丁寧に面倒を観るという形のケアミックスも存在しています。こちらは、一人一人に合わせた「オーダーメイド」的なイメージになります。

規模が大きいところが多いが、中には小規模できめ細やかな治療を行うところもあると思っていてください。

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ケアミックスで働く看護師の仕事内容



ケミミックスはステージの違う患者さんが入院していますので、そこで働く看護師の業務も多岐にわたります。病院の規模にもよりますが、多くの幅広い知識をそこで吸収できます。

急性期の担当ならば、手術や救命医療、急性期の投薬など最前線の知識やスキルをそこで身に付けることができますし、回復期の担当ならば、リハビリのための運動メニューや食事など、生活や健康を向上させるための知識やスキルを身に付けることができます。


ケアミックスのメリット

上で書いたようにケアミックスでは多くのことを学んで専門性を深めることができます。

1.幅広い看護知識、スキルの習得

急性期~回復期までのさまざまな症例に接することができます。看護師として多くのケースに触れることができますので、同じ病院にいながらにして、幅広く勉強することができ、看護師としての総合力が高くなります。

2.合わないと思えば異動もできる

急性期の現場で自分が合わないと思った場合、回復期の病棟に異動することも可能です。転職をすることもなく、違った環境に移せることもケアミックで働く事のメリットです。

3.働き方の工夫ができる

病院側の理解が前提になりますが、業務負荷としては明らかに 

急性期>回復期

になりますので、子育て中などは回復期の勤務にしてもらえれば、両立が可能です。キャリアもそのまま続くことになりますので、将来を考えるうえでも非常に助かります。


ケアミックスのデメリット

ケアミックスはほかの専門的な病院と比べて「逃げ道」が多いので、仕事がハードで退職するというケースは少ないようです。しかし、デメリットがないわけではありません。

1.求人が少ない

部署が変わって別の環境に身を置けるため、退職する人が少ないので求人があまりありません。ケアミックスに転職したい人は求人を見つけるのに苦労します。

2.人間関係が複雑

これも部署が変わればある程度リセットできますが、人数が多いので自分と合わない人はやはりいます。求人が少ないということは、そこでの人間関係が固定されてしまっている可能性もあります。

小規模でのケアミックスの注意

上記は大病院でのケアミックスについてのメリット、デメリットですが、小規模病院であえてケアミックスを行っている場合、かなりハードな業務になることが考えられます。手術の立ち合いから救命治療、回復のためのリハビリまですべて行うことが求められる場合があります。

このようなケースでは別の部署に異動することもできないため、かなり覚悟が必要になります。

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ケアミックスでの給料・年収



看護師の年収は470万円前後ですが、ケアミックスの場合はどうでしょうか。「ケアミックス 年収」などで検索をかけると、600万円以上、700万円以上といった景気のいい求人もヒットします。

ただ、これは同じケアミックスでもどの部署で働くかによって異なってきます。当然手術などを行う急性期の担当であれば、危険手当や残業手当が多くなりますので収入は増えますが、回復期などの担当であれば、仕事の負荷が低い分、収入的にはそれほど高くなりません。


ケアミックの場合はどこの担当になるのかで変わってくると考えてください。

なお、小規模のケアミックスの場合、一般的には収入が低い傾向にありますが(それでいて業務が大変)、一部富裕層に特化したケアミックスの場合は、きめ細かいサービス(医療行為以上のサービスを提供するということ)と引き換えに、高い収入を得られるところもあるようです。ただし、業務の大変さは変わりません。

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ケアミックスでの仕事が向いている人とは



ケアミックスはさまざまな業務を1つの病院で経験できます。幅広いスキルを身に着けたい人にお勧めということはすぐにわかりますが、ほかにも以下のような人が向いていると思います。


1.自分の適性を見極めたい人

ケアミックスではさまざまな状態の患者さんの看護をすることができます。転職せずにいろいろな仕事を体験できるため、まだ自分がどんな看護師業務に向いているのかわからない人はここで、幅広く経験をすることで何に向いているのか知ることができます。

2.病院を変えたくない人

転職を繰り返してスキルを高めるというよりも、1つの職場でさまざまなスキルを身に着けたい人にもケアミックスはお勧めです。大きな病院であれば業務の種類は豊富です。

3.幅広い人とコミュニケーションをとりたい人

ケアミックスは(大病院の場合)さまざまな人が勤務しています。同じ看護師内だけでなく、医師や薬剤師、放射線技師など幅広くコミュニケーションをとることができます。看護師だけの狭い世界では嫌だという人も向いているかもしれません。


好条件の求人を探すには

このようにケアミックスで働くことは多くのメリットや経験につながりますが、求人が少ないのが欠点です。どこの病院でもケアミックス機能を持っているわけではないのです。

どうすれば求人を効果的に見つけることができるのかと考えた場合、いちばんいいのは看護師専門の転職サイトを利用することです。看護師専門の転職サイトには、ケアミックスの求人をはじめとした多数の求人が存在しています。

給料や待遇なども比較できるため、より自分に見合った求人を選ぶことが可能です。同じケアミックスでも規模によって収入や業務内容が変わってくることもあります。比較して選択できるためには、転職サイトの利用をお勧めいたします。

まとめ

  • ケアミックスは異なるステージ(急性期、回復期等)の患者さんを1つ病院で治療する
  • 業務の幅は広く、さまざまな知識やスキルを身に付けることができる
  • 部署が変わると業務内容も大きく異なるため、転職せずに環境を変えることができる
  • 収入は担当による。急性期担当だと高くなる傾向にある
  • 求人は少ないため転職サイトの活用が賢明


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