美容整形外科での看護師求人の特徴は?



美容外科というとどのようなイメージを持たれる方が多いでしょうか。TVなどで盛んにCMを打ったりしていますよね。ほかの内科や耳鼻科のCMを見ることはあまりありません。

それは美容外科がある意味特別な医療を行っているからなのです。ここではこうした美容外科への看護師の求人について考えます。


美容外科での仕事内容について

美容「外科」とありますが、通常の外科のようにけがをした人や骨折を治療することはほとんどありません。美容外科は、その名前のとおり、人の外見を美しくするために、体の一部を整形したらり、痩身や脱毛といったエステティックサロンで行われているようなことを、医療技術(国家資格である医師)によって行う病院になります。

エステティックサロンなどは、医療に関しては「素人」が行うため、メスを入れたり、麻酔を使うことなどはできませんが、美容整形外科では、病院ですので医師のもとでこれらの行為を「医療」として行うことができ、より直接的に施術を受ける人の美容に寄与します。


1.自由診療がメイン



美容外科の診療は、人の外見を美しくすることをメインに行います。これは病気やけがを治すということではありませんよね。従って、保険診療を行うことは少なく、あくまでその人の美容に役立てるということが目的になります。

虫歯の治療を歯科で行った場合、詰め物や代わりの歯を入れる場合、「銀歯」だと保険が効きますが、白い歯にすると保険が効かずに全額自己負担になりますよね。削った歯に詰め物をすることは、医療行為として必要ですが(銀歯)、それが費用のかかる白い歯である必要はないからです。

美容外科の場合は、その施術ほとんどが「白い歯」(審美)のケースだと考えていただければわかりやすいです。美しくするのは医療ではなく美容なんですね。


2.施術内容

美容外科での施術は以下のようなものを行っています。もちろん、病院によって内容は若干異なります。

・美容整形
・豊胸、バストアップ
・痩身、脂肪吸引
・レーザー(皮膚の色素沈着を取る)
・脱毛
・わきが治療  

などになります。


エステティックサロンなどと異なるのは、医療器具を使って直接的にその原因を除去できるということです。バストアップでしたら、マッサージなど間接的にホルモンの分泌を促すのではなく、メスを入れてシリコンを注入するなど、人の体を直接いじる施術になります。

このようなことをできるのは、医師だけですので、そこでは看護師の人もサポート役として不可欠なのです。手術が多いので、血を見ることになりますが、命に関わるような手術は行いませんのでそこは安心してください。

3.料金

自由診療がメインということですので、既存の「診療報酬」などには左右されません。腕のいい医師の施術であれば数十万~数百万という費用を払ってでも施術を受けたいという人がたくさんいます。

施術は数回にわたることも多く、その内容にもよりますが、1人の人は数十万支払う考えていいです。それはそのまま病院の利益になります。

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美容外科でのお給料について



美容外科は上記のように自由診療を行うことになるので、儲かっているところはそれだけ働いているスタッフへの還元もあり、一般的には通常のクリニックよりも収入は高いといわれています。ただし、美容外科独特のシステムもあります。

これは病院であるとともに、美容分野の施術ということでエステティックサロン的な要素も持ち合わせているためです。


1.歩合給

基本給に加えて、どれだけ稼げたかによって歩合給が出ます。病気でやってきた人を治療するわけではないので、相談に来た人を勧誘し、施術を受けてもらうことも仕事の1つになります。営業的な側面もあるということです。

実際に相談に来た人の話を聞くのも看護師の仕事で、そこから実際の美容手術につなげることができれば「1件獲得」です。いい方はよくないのかもしれませんがどこまで「その気にさせた」かも評価の対象となり、それが歩合給として跳ね返ってきます。

病院によっては「指名」制のところもあり、よりリピートさせればそれだけ「指名料」も獲得できます。患者さんというよりも「お客さん」として接することになります。


2.ノルマ

本来治療のない人に美容のための施術を受けてもらう病院ですから、突き詰めると「なくてもいい」のが美容外科です。そうしたこともあり、積極的な営業をしていかなければいけません。言葉はよくないのですが「月何件」といったノルマを課されるところもあるようです。

ノルマを達成できなければ評価は下がりますし、業績給も受け取れません。最悪、病院を辞めてもらうということもありえます。病院でありながら、自由競争の側面が非常に強いのが美容外科だと考えてください。

しかし、その部分をクリアできれば、収入はかなりいいです。ある調べでは、月給で30~40万円、さらにインセンティブとして業績がいいと+10万円程度もらえます。これだけで年収500万に届きそう。さらに業績によってボーナスが出ますから・・・、がんばれば頑張っただけ報われるのが美容外科になります。

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美容外科看護師に向いている人



このように美容外科は、通常の病院とは異なる要素がたくさんあります。ここから、美容外科で働く看護師の方に求められるものも変わってきます。


1.スキルのある人

美容外科では、実際に整形手術をしたり、脂肪吸引など直接肌にメスを入れたり、詰め物をしたりすることが多く、簡単にいうと手術が非常に多いということです。

麻酔などは麻酔科医が行いますが、実際に手術には看護師の人も立ち会うことになります。オペ室でぼ勤務は大いに役に立ちますし、採用の際には優遇されます。

また、採血や注射、点滴なども行いますので、それらの経験が豊富な人も有利です。美容外科ではなく、通常の外科や皮膚科の経験がある人も、応用できますので歓迎されます。

「臨床経験」がある人も優遇されます。とにかく美容外科では手術→入院という流れが一般的にありますので(日帰りの人もいますが)、街のクリニックのように外来だけという経験では対応できない場合もあるからです。


2.美容の意識の高い人

美容外科に来る人は、美容のために全額自己負担でもいいという人ばかりです。そうした人が来る病院の看護師の人がいい加減な身なりをしていたり、不潔な印象を与えてしまっては、病院自体に説得力がありません。

美容外科の場合は

・なるべくなら若い
・美人
・清潔である


ということが大きく求められています。実際に採用にあたっては、これらの外見的要素も大きく考慮されることを理解してください。もちろん、単に若いだけではいけませんし、逆に40代でも美しい外見を維持できていれば説得力が出ます。

美容外科での看護師の人は単に医療に従事する人だけではなくて、その病院の美容のレベルを表わすものであるとも意識してください。

3.コミュニケーション能力

美容外科では自分からお客さんを獲得していかなければいけないと書きましたが、相談に来た人の悩みをくみ取り、適切なメニューを提示できるカウンセリング能力も必要になります。


通常の病院とは違い、「病気やけがを治す」のではなく「美容の悩みを解決する」場所ですので、顧客目線に立って「何が求められているのか」を把握できるスキルが必要です。一般的な看護師に加えて、美容のプロとしてアドバイスできることが必要になります。

多くのお店がその店員さんの振る舞いや発言で評価されてしまうように、美容外科でもご自身の挙動や発言が評判を左右してしまいます。明るく丁寧で、親切なコミュニケーション能力が必要だとお分かりいただけたかと思います。

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美容外科看護師として働くためには



美容外科で働くためには、通常の看護師経験に加えて、美容ならではの要素があることをこれまで述べてきました。

美容外科に就職、転職されるにあたってはこうした要素からチェックしていただきたいことがあります。


1.病院の評判、実績

自由診療がメインだということは自由競争にさらされるということです。新興のクリニックであれば、軌道に乗る前に経営がとん挫してしまうこともあります。長く働けるためにも、過去の病院の実績は把握したいものです。


2.労働条件、収入

美容外科は楽をしてお金を稼げるというものではありません。大病院のように急患の人や夜勤はないかもしれませんが、より「サービス業」に近いため、残業が多かったり休日が不定期、なんてこともあります。基本給と業績給の割合や、労働時間などは事前にしっかりと把握しておきたいものです。


3.人の流動性

ノルマがある美容外科の場合は、それだけ競争が激しいわけで、辞めていく人も多いかもしれません。ノルマの有無はもちろんですが、平均勤続年数なども把握しておきましょう。収入が高くても人の入れ替わりが激しいところならば「きつい職場」であるといえます。それだけの覚悟があるのかよく考えてください。

このようなことを総合的に判断しなければいけないわけですが、限られた情報の中ですべて把握するのは困難です。そこで利用したいのが、看護師専門の転職サイトや転職エージェントです。


転職サイト利用のメリット

看護師専門の転職サイトというものがあります。ご自身の希望に応じて条件を検索でき、一覧として比較できます。休日、給与、待遇・・・、ご自身が求めるもの、相手の職場が求めるものが一目でわかるため効率がよく、膨大な求人の中からご自身が求める職場を見つけることができます。


1度登録すれば、履歴書や職務経歴書などは微修正しつつ同じものを使えますので手間もかかりません。また、通常のハローワークやホームページに出ていない「非公開求人」も多くあり、こちらを利用したほうがかなり得です。

さらに転職サイトから一歩進んで転職エージェントというシステムもあります。これは専門のコンサルタントの人が、相手の病院とご自身をマッチングさせてくれるというもの。


民間企業の場合、外資系など給与の高いところがよく利用するのですが、能力の高い人を「一本釣り」するためのもので、それなりに求人側もお金がかかります。

美容外科の場合、儲かっているところは(TVCMが打てるくらい)お金があるので、こうしたエージェントを利用しているところも多く、より高待遇な条件で求人をしています。自分に自信のある人は、通常の転職サイトと合わせて、このエージェントというシステムを利用していただくといいでしょう。


いずれにせよ転職サイトに登録するだけなら無料ですので、どのくらい美容外科の求人があるのか、その「相場」はどのくらいなのか、知っておくのは悪いことではないと思います。

まとめ

  • 美容外科は一般的に収入が高い
  • それは保険診療ではなくて自由診療のため、価格を自由に設定できることにある
  • ただし、ノルマや容姿など看護師に求めることも多く楽ではない
  • 美容外科はお金があるところが多く、転職サイトや転職エージェント(有料)に多数求人を出している場合がある
  • そうした求人を見つけるためにも、転職サイトへの登録が有効である



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