求人サイトとハローワーク、看護師の転職に便利なのは?



転職をしようと思った際、まず思い浮かぶのがハローワークで求人票を見ながら、どの病院が看護師を欲しがっているか把握する、という人もいらっしゃるかもしれませんが、現在では転職の方法はそれだけではありません。

新卒で就職した際に活用した人もいらっしゃるかもしれませんが、求人サイトを通じた応募も最近では盛んになってきていて、むしろその方がいいという場合もおあります。ここでは求人サイトとハローワーク双方からの転職について考えてみたいと思います。


求人サイトの特徴について

一言で「転職サイト」といっても、実は2種類あります。看護師の場合、民間企業向けの転職サイトではなく、看護師専門の転職サイトが多数存在していて、そこを利用することになると思います。

大前提として転職サイト側と求人側は深く信頼し合っているということを認識してください。うかつに変な案件を出してしまえば転職サイト側からNGを受けますし、掲載する際には求人側は有料であるということで、本気でお金をかけて募集をしているということになります。


1.「ナビ型」

就職の際の使ったような「○○ナビ」のような転職サイトです。サイト上に求人は集まりますが、応募は自分で行い、スケジュール管理なども把握しないといけません。履歴書なども自分で書きますが、登録しておけばその都度書く必要はなく、微修正でOKです。

何十もの求人に応募が可能ですが、すべてご自身の責任でどこに応募したのか、あるいはどこがより優先順位が高いのかなどを決めておく必要があります。

先にどこか内定が出ていても、承諾期間内であれば辞退も可能です。細かい流れについてはおそらく多くの方が経験していると思いますのでここでは省略します。


2.「エージェント型」

専門のエージェント、コンサルタントがいて、その人と面接をしてどのくらい「市場価値」があるのかを判断し、転職先の条件などを聞いたうえで、応募の手続きなどを代行してくれます。

応募書類の作成やスケジュール管理、時間の調整一切をコンサルタントが行ってくれるもので、転職する側としては非常に楽です。


なぜ、このようなサービスがあるのかといいますと、人材を転職させると、求人先(病院など)から成果報酬がコンサルタンとに入る仕組みになっています(就職した人の年収の2割だともいわれています)。

従って、コンサルタントは本気になりますので、何としてでも転職させるべくあらゆる努力を惜しまないというわけです。

転職サイト活用のメリット



転職サイト活用のメリットを以下にまとめてみました。ただ、ナビ型とエージェント型で違う部分もありますので、ナビ型を「★」、エージェント型を「☆」として、どれがその項目に該当するのかをわかりやすくしました。

★☆求人情報が多い

転職サイトには多くの求人情報が集まります。1度入力してしまえば、求人側も管理が楽なので、最近では多くのところが採用しています。電話などのやり取りも不要なので、事務的にも負担がかかりません。

★☆非公開求人がある

転職先のHPやハローワークに出さない非公開の求人があります。待遇がすごく良いものや、珍しい勤務先など「レア」な案件というわけです。

公開して募集が殺到してしまっても困りますし、欠員補充など表に出しづらいというものもあって、信頼できる転職サイトにのみ掲載します。

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☆書類の作成の指導、代行

転職エージェントでは、登録者に詳しい経歴を聞きながら転職のための書類をコンサルタントが行ってくれます。向こうはプロですから、見栄えのいいわかりやすい書き方をしてくれます。

もちろん、虚偽の記載はありませんが、空白期間などがある場合は上手にその理由も添えてくれるはずです。

☆日程調整、スケジューリング

コンサルタントが面接の日程調整などを行ってくれます。複数に応募している場合もバッティングすることはありません。

現職で転職活動をしている場合などは、面接を勤務時間後にするなど、配慮があるように先方と掛け合ってくれます。内定が出た場合も、どこまでなら保留にできるのかなど伝えてくれます。

☆面接の指導

一番苦手であろう面接について指導を受けることができます。話し方や視線など大事なポイントを指摘してもらえます。中には面接に同行してくれるコンサルタントもいるようです。

☆待遇、収入などの交渉

応募する側としては具体的な給料や待遇についてはなかなか話しづらいものです。時として先方の言いなりになってしまうこともありますが、エージェントならばコンサルタントがその交渉を行ってくれます。

上で書いたように、転職者の収入は、コンサルタントの報酬に比例するものなので、自分のこととして積極的に条件をよくしようと努力してくれます。

☆職場の人間関係などがわかる

求人票だけだといいことしか書きませんから本当のことはわかりません。しかし。コンサルタントは先方の事情を把握しているため、実際の内情について詳しいのです。

紹介する以上ネガティブなことはいわないかもしれませんが、「きついけど高待遇」「実際は残業が多い」程度のことは伝える可能性があります。

☆多様なアドバイスを受けることができる

今後のキャリアプランや、看護師としてどこの部署に向いているかなどさまざまなことについて相談を受けてくれます。不安なことは話して適切なアドバイスを受けるということが可能です。

転職サイト、特に転職エージェントの活用はよいことばかりのように思いますが、そうではないデメリットもあります。ここはしっかりと把握してください。



転職サイト活用のデメリット



デメリットについてもナビ型(★)、エージェント型(☆)で区別します。

★スケジュール管理が難しい

ネット上での応募はクリック1つで何社でもできます。就職活動の際にもいえることですが、あまりに応募しすぎてスケジュールが合わなくなってしまうことも考えられます。ナビ型の場合はご自身でしっかりとスケジュールを管理してください。

★書類が雑になりやすい

データを登録しておけば、簡単に書類を作成できますが、抜けているところが出やすいものです。前回の応募のままだと、応募先名がそのままだったり、転職理由が合わなかったりということもありえます(当然ンそのようなものを出してしまえば書類選考で落とされます)。

「コピペ」→「貼り付け」で簡単に応募できる時代の落とし穴でもあります。

☆足下を見られる

「何が何でも今すぐ転職したい!」という人の場合、コンサルタントは「カモ」だと思って、評判のよくない案件を紹介するかもしれません。

転職させてしまえば収入になるので、あとのことは知らない、そうした対応をする会社も少なくありません。その為、コンサルタントの質が良い転職支援会社を選択する必要があります。

☆次々に紹介される

コンサルタントによっては「数撃てば当たる」で毎日何件も紹介してくる人がいます。はっきりいって煩わしいということです。あまり紹介されても比較もできません。

☆強引な勧誘

一度、エージェントの利用を辞めた後でもしつこく勧誘を続けたり、昼夜問わず電話をしたりするコンサルタントもいるようです。向こうも営業なのでしょうが、あまりしつこいのはそのエージェント会社自体がブラックな可能性があります。

このように転職サイトにはメリット、デメリットがありますが、ご自身がしっかりとしていて、どのような転職をしたいのかという「軸」があれば、デメリットは回避できるものと考えます。

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ハローワークの特徴について



ハローワークはご存じのように、自治体(広域)単位で存在する、公的な職業安定所で、ここを通じて新しい転職先に応募ができます。応募する側も、求人を出す側も無料です。ハローワークでは職業訓練なども受けることができます。

ただ、こと看護師の転職についてはハローワークを利用するメリットはほとんどないといっていいと思います。理由は以下のとおりです。


そもそも求人数が少ない

ハローワークに出される求人の中で看護師を募集するものの絶対数が少ないです。これは、ハローワークはあまり専門的な知識や技能を有する人の求人ではなく、誰でもできるような求人が多いことによります。

ハローワークに来るターゲットが違うということです。看護師のような専門資格であれば、確立した転職ルートがありますから、あえてハローワークに求人する必要がないということです。

非公開求人はない

「こういう人が欲しい」という求人はハローワークにはありません。誰でもすぐにできるようなものしかないので、「一本釣り」をするようなレア案件はありません。また、年中募集しているようなところはブラックである可能性が極めて高いです。

安かろう悪かろう

ハローワークへの求人は無料で出すことができます。つまり、採用にお金をかけない、かけられないところが多いということです。お金があってもハローワークにしか求人を出さないというところならば、人材をその程度のものだと考えているのでしょう。

安いところにはそれ相応のものしかやってこないと意識してください。

職業訓練に意味がない

ハローワークで行う無料の職業訓練はパソコンの基本操作など、誰でもできなければいけないことが多いです。はっきりいいますと、そんなこともできない人が看護師であるとも思えませんし、そこで身に付けたスキルも大して役に立ちません。

時間の無駄だと思ってください。また、職業相談も一般的なことしかないので、看護師として転職するのならやはり無駄です。専門の転職サイトや看護師研修の相談窓口を利用するべきです。

看護師として転職を考える場合、ハローワークのメリットはほとんどありません(ハローワークそのものがいらないというのではなく、看護師として転職を考えた場合ということです)。ただし、以下のケースはハローワークを合わせて利用することをお勧めします。


退職後、転職活動を行う場合

今の職場を退職すると、ハローワークに離職届を出します。これは大事なことで、所定の手続きや条件をクリアすると失業手当がもらえます。

実際にハローワークを通じた転職活動をしなければいけませんが、月に1社か2社の応募でOKです。最大3か月までですが、1日に数千円もらえます。ないよりましだと思うので、余裕があるならば活用してください。

もちろん、転職サイトや直接応募だけの転職活動でも構いませんが、せっかく雇用保険を払ってきたのですから取り返しましょう。

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看護師の転職に強いのは求人サイトです



ハローワークを利用して転職を行う方も多いですが、看護師の場合は、専門の求人サイト(転職サイト、転職エージェント)の利用のほうが有利ということになります。

ハローワークはネット上でも求人を見られるようになりましたが、応募する際は実際にそこまで行って担当者と話す必要があり、すごく手間がかかります。書類もその都度作らないといけません。よい転職を希望するのなら、求人側もお金をかけている求人サイトの利用しかありません。


まだ転職を決めていない段階であっても、サイトに登録しておけば、現在の求人の動向や相場観がわかります。病院以外にも自分が看護師として活躍できる場所が見つかるかもしれません。

転職エージェントまで行くと具体的に行動しないといけませんが、ナビ型の転職サイトなら登録しておくだけでもOKです。ご自身の転職希望度に応じて、使い分ければよりよい職場を見つけることが可能です。看護師の場合、何はともあれ求人サイトを使った転職がいちばんです。


まとめ

  • 看護師の転職の場合、失業手当をもらう以外でハローワークを使うメリットはほとんどない
  • 求人サイトには「ナビ型」と「エージェント型」がある
  • それぞれメリット、デメリットがある
  • エージェントはさまざまな相談にも乗ってくれて、よりよい案件を探すのに役に立つ
  • 一方でエージェントはこちらの負担はないが、厳しく評価されてしまう可能性がある
  • ともかく、非公開を含めたよい求人を見つけるためには求人サイトの登録が不可欠




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