看護師の転職理由、医師からのパワハラ・セクハラに悩む



看護師に限らず転職理由の中で「人間関係の悩み」は非常に大きな比重を占めています。看護師の世界は同性(女性)が多く、異性の目が少ないために同僚や先輩、上司からのパワハラによって退職を余儀なくされるしまうケースがあります。ですが、実は病院内では強い医師との人間関係も看護師の退職に大きく影響しています。

医師の地位を利用したパワハラもありますが、医師は男性が多いため、セクハラにより転職に追い込まれる看護師もいます。ここでは、看護師が医師から受けるパワハラ・セクハラについて考えていきたいと思います。


実際にあった医師からのパワハラ



まず、看護師が医師から受けたパワハラの体験談を紹介します。どちらも医師の立場を利用したもので非常に問題です。

(ケース1)看護師にものを投げつける暴力医師

(20代独身)

私は地方の公立病院に勤務しています。昔ながらの雰囲気が残っている所で、働いているスタッフの価値観も昔のままという人が結構いて困っています。特に私の診療科目の医師は定年間際のおじいちゃん先生なのですが、ちょっと頑固者では済まないパワハラ医師です。

もう定年が近いのに、病院内での自分の立場やプライドが第一のようで、他の医師怒鳴りつけます。ものを投げてくる時もあり、それで軽い切り傷を負った同僚もいます。医師仲間には注意することを決してせず、看護師にそれ矛先を全て向けてきます。医師と看護師は別の生き物で、看護師には権利などないと思っているのでしょうか?


こんな古い価値観に耐えることができません。でも、看護師の仕事は医師の指示のもとに行わなければならないのですから、嫌々ながら従うしかなく、そうした不満が溜まっていて今にも爆発しそうです。理不尽さでどうかなりそうです。

この医師にまともに取り合うこと自体意味がなくばかばかしいとは分かっているのですが、医師である以上は無視することはできず、指示を仰いで業務を遂行する必要があるので、理不尽さを感じながら仕事を続けています。

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(ケース2)自分勝手で患者のことも看護師のことも考えない医師

(30代既婚)

地方のある県で病院看護師として働いています。私の病院の医師はとにかくひどいの一言です。医師としての仕事をしません。患者さんの診察を適当にして、薬の処方を私たち看護師に丸投げしてきます(もちろん、法的にそんなことはダメです)。また、診断書や他の病院での紹介状も自分で書かず、看護師にやらせています。

職務放棄という言葉では生やさしいくらいで、「何かあったらお前らのせいだからな!」と脅しをかけてきます。私が働いているのは田舎で個人病院が多い△県です。この人が医師として病院にいる意味はないですよね。


看護師への指示もコミュニケーションも適切に取ることができません。「ふん」「はー」というような生返事。どこまで理解しているのでしょうか?

いい加減な性格のため、何かあるとすぐ怒鳴りつけます。患者さんの前でもお構いなしです。もっとひどいことに、お菓子を食べながら、携帯をいじりながら患者さんを診察しているんです。パワハラを超えています。いつどんな責任が降りかかるのか・・・はっきり言って、一刻も早くこの職場から去って新しい病院に転職したいと考えています。


実際にあった医師からのセクハラ



次にセクハラの体験談を紹介します。性的な問題が介入するのでより悪質で厄介な問題になっています。

(ケース1)典型的なセクハラ医師

(20代独身)

看護師になって5年目です。総合病院の内科に勤務しています。この春から人事異動でやってきた医師が最悪です。セクハラ行為を繰り返してきます。前の部署でもセクハラをしてその関係で飛ばされてきたみたいです。

通常の勤務の時にすれ違いざまにお尻を触ってくることがしょっちゅうあります。「やめてください!」といっても「○○ちゃんが魅力的なんだよ~」と悪びれる様子もありません。また、ある日エレベーターで2人きりになったときに、いきなり顔を近づけてキスをせがんできました。さすがに耐えかねて突き飛ばしてしまいました。

こうしたことが日常的に続いたため、看護師長に相談したところ「上に相談してみるけど・・・」といったものの全く改善される様子がありません。看護師長であっても医師の問題を上に訴えることは難しいようです。もう転職するしかないのでしょうか?

(ケース2)執拗に2人きりでの食事に誘う肉食系医師

(30代既婚)

都内のクリニックに勤務しています。美容外科でお客様もたくさんいらっしゃるところなんですが、院長の医師が「超肉食系」で困り果てています。美容外科の院長ということもあり、確かにイケメンなのかもしれません。でも私は結婚しているのでそうしたことには興味がありません。

しかし、その院長はことあるごとに「今度食事行かない?僕が全部おごるからさ」「2人だけで落ち着ける個室の創作和食のお店があるんだ」などと何度も何度も誘ってきます。その医師(40代)も結婚しているのですが、かなりの浮気性でどうしようもない感じです。過去にもこうしたトラブルで何人も看護師が辞めていると同僚に聞きました。


さっさと私が辞めれば良いのですが、美容外科なのでお給料が高く、残業も少ないので生活していくうえではとても助かるんです。あの院長のセクハラさえなければ・・・。

もちろん、私が院長の誘いに応じるということはありません。何とかしてセクハラをやめさせたいのですが、個人経営のクリニックですから難しいのでしょうね。やはり転職するしかないのでしょうか?

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(ケース3)女性医師からセクハラを受ける男性看護師

(20代独身・男性)

看護師資格を取得して4年目になります。男性です。職場には男性看護師は私1人ですが、同僚の看護師とも関係は良好で問題なく仕事ができています。ところが、院長(40代女性独身)が悩みの種で、要はセクハラをしてきます。

年上の女性から迫られて男性としてはうれしいのでは?という意見がネット上にありますが、冗談ではありません。苦痛以外の何物でもなく、何とかしたいのです。


「彼女いないの?」などという言動は序の口で「1人で寂しくないの?」「溜まってるんでしょ」「私で良ければ好きにしていいのよ」などなど、作り話の世界かと思うような常軌を逸した発言が飛び出します。唖然としてしまいました。

それだけではなく、肉体的なタッチ(胸を触る)も日常茶飯事です。同僚の女性看護師には相談できず、非常に悩んでいます。はっきり言います。この医師は太ったおばちゃんなので、もう苦痛以外の何物でもないんです。キモいだけです!


この病院を辞めて転職すべきなんでしょうけど、男性看護師の求人があるところがそれほど多くないため、なかなか踏み切れないでいます。どうしたらよいのでしょうか?

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医師からのパワハラやセクハラ、対策は?



このように、医師からのパワハラやセクハラは看護師の性別を問わず起きる問題だと思ってください。解決策には色々ありますが、前提として、看護師同士のケースよりもさらに難しい問題があります。

医師は職場内の地位が高く、経営に関与する、発言権がある、人事権があるなど大きな権力を持っている場合があります。体験談で示したように、病院側が問題行動を知っていても医師のほうをかばうということもあり得るため、公平・公正な処分が下されないケースがあります。

ここではその対策について紹介いたします。

1.自己防衛のために証拠を集める

対医師のパワハラ・セクハラの場合、病院側が真剣に対処してくれない可能性もあります。「あなたにも非があるのでは?」「証拠はあるのか?」などと反論されて泣き寝入りになることを防がなければいけません。

そのためには、電話の通話履歴やメールを残す、ICレコーダーなどで会話を記録するなど、医師が何かをしたという証拠を残しておきましょう。証拠を突き付ければ経営側も動かざるを得ませんし、裁判などになった場合もこちら側に有利な材料になります。

2.管理職・人事などに相談する

大きな病院の場合はしかるべき相談窓口や、人事部などがしっかりしています。直接報告するのも良いですし、直属の管理職や看護師長などに相談してみても良いと思います。

組織としてのコンプライアンスがしっかりとしていれば、この段階で何らかの対策が取られるはずです。問題は医師1人で経営をしているクリニックなどの場合です。この場合は以下の方法をお勧めします。

3.公的相談窓口を利用する

職場でのパワハラやセクハラに対応するため、厚生労働省や労働基準監督署、自治体、労働組合などが相談窓口を用意しています。利用は無料で匿名性も保たれます。具体的な解決策を指示してもらえる可能性もありますし、場合によっては「法テラス」などの法的解決策を勧めてくるかもしれません。

相手に非を認めさせて問題を解決することは可能ですし、同じような悲劇を生まないためにも重要です。しかし、特にクリニックの場合は小さな職場のため勤務を続けることは難しいでしょう。

法的な話は別にしても、自分で公的窓口に相談することは第3者のアドバイスを受けられるという面で意味があります。しかし、相手が変わらないと問題が解決できないケースもありますから、大病院などでない場合は自分からその職場を離れる=転職するほかない場合もあります。

4.転職サイトを活用する

パワハラ・セクハラから逃れるために転職せざるを得ない、転職すると決めた場合だけではなく、悩んでいる段階でもお勧めしたいのが看護師専門の転職サイトの活用です。具体的な転職求人の紹介だけでなく、選任のコンサルタントがパワハラやセクハラの相談に乗ってくれることがあります。

内容を聞きあまりにひどいとコンサルタントが判断すれば、その解決窓口の紹介や、優先的に転職先の求人案件を紹介してくれることもあります。

転職サイトは必ず転職しなければならない、という訳ではなく、こうした看護師特有の悩みにも対応してくれますので、一度相談してみるのをお勧めします。

登録や相談は基本的に無料で、情報管理も徹底しています。医師の中には周囲の病院に圧力をかけて転職させないという悪質な人もいるようですが、転職サイトならば誰にも知られずに活動できます。1つの解決策として登録してみるのも良いかもしれません。

医師からのパワハラ・セクハラと転職理由 まとめ

  • パワハラ・セクハラは大きな転職理由である
  • 医師は病院内での地位が高いので解決できない可能性がある
  • セクハラは男性医師→女性看護師だけの問題ではない
  • クリニックなどではそもそも原因となる医師が経営者なので解決できない
  • 職場だけでなく公的窓口などへ相談する方法もある
  • 転職サイトでは悩み相談も可能で転職先案件の紹介にもつながる



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